2018.04.27更新

淋病の症状と原因、感染経路

淋病は、淋菌と呼ばれる細菌に感染することによって発症します。
淋菌はとても弱く、粘膜から離れるとすぐに死滅してしまうという特徴があります。
そのため、感染経路は粘膜同士が接する時に限られます。

淋病の症状としては、感染した部分に炎症が起こり、膿が生じることが挙げられます。
また、炎症が起きている為、痛みも生じます。
例えば性行為によって性器に淋菌が付着した場合、その部分に炎症が起こります。
すると男性の場合は尿道に炎症が起こり、排尿時の痛みや膿の排出が見られます。
一方女性の場合は子宮頚管に炎症が起こり、おりものの増加や膿の排出が見られます。

そして男性の場合も女性の場合も、性器に炎症が起きた際、放置してしまうとさらに奥まで炎症が広がります。
男性の場合は精巣上体、女性の場合は卵管や卵巣にまで炎症が広がると、不妊の原因となります。

また、淋病は粘膜同士が接することによって発症するため、感染する場所は性器に限りません。
例えばアナルセックスを行った場合、肛門に感染することがあります。
すると直腸が炎症を起こし、かゆみ、出血、便秘といった症状が現れます。

同じように、性器を口でくわえるオーラルセックスを行った場合、のどに感染する可能性があります。
ただし、喉の場合は症状が現れにくく、違和感が感じられる程度になります。

そして、淋菌が含まれた分泌物が目にかかると、結膜炎になることがあります。
このとき、目が腫れ、大量の目やにが出るようになります。
結膜炎も進行すると失明の恐れがあるため、早期に治療が必要となります。

また、淋菌による結膜炎は、新生児も発症しやすい病となります。
その原因としては、母子感染が挙げられます。
このように、女性の場合は感染すると、胎児にも影響が及ぶ恐れがあります。

淋病の感染経路としては、粘膜同士が接する性行為が主なものとして挙げられます。
そのため予防するためには、できるだけ粘膜同士が接しないようにする必要があります。
具体的にはコンドームを使う等といった方法が挙げられます。

淋病の検査方法や治療法と治療できる薬

淋病は放置しておくと、不妊や失明につながる恐れがあります。
また、淋菌が血流やリンパ液にのって全身に回ると、全身の様々な部分に膿ができる「膿毒症」を発症する恐れも生じます。
そのため、早期に発見することが重要です。

淋病の検査は、該当する行為から24時間経過した後から受けることができます。
というのも、感染しているかを調べる為には、ある程度細菌の数が増えている必要があるからです。

検査を行う際は、男性の場合は尿を、女性の場合は膣からの分泌物を採取します。
ただし、女性の場合は生理中に検査を行うとはできません。
というのも、血と膣からの分泌物が混ざってしまうと、正しい結果がでなくなってしまうためです。
喉の検査を行う際は、綿棒のようなものをこすりつけて、細胞を一部採取する方法や、ウガイによって採取する方法が用いられます。

そして検査の結果、陽性と判断された場合は、治療を行う必要があります。
淋病の場合は、細菌を死滅させるために、抗菌薬を使って治療を行っていきます。
点滴・注射・飲み薬といった方法で体内に抗菌薬を投与していき、完全に菌がなくなったことが確認できるまで薬の投与を続けていきます。

もしこのとき、治療の途中で薬の投与をやめてしまうと、再び発症する可能性が高くなります。
また、投与した薬に対して細菌が耐性をもつ恐れがあります。
そのため、医師の指示があるまで治療を続けることが重要となります。

さて、淋病の治療を行う際には、抗菌薬が使われます。
以前はペニシリン系やニューキノロン系の抗菌薬が使われてきましたが、現在は使用されていません。
というのも今の淋菌の多くが、これらの薬に対して耐性を持っている為です。
そのため現在は、点滴や注射で治療する場合は「セフトリアキソン」や「スペクチノマイシン」、飲み薬で治療する場合は「ジスロマック」を使用します。

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